明けましておめでとうございます
2016.01.09|カテゴリー:牧場日記single社長コラム
明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。
昨年は10月にTPPが大筋合意し、農業団体は反発し
ています。
TPPが批准されるのは早くて今年の秋、もしかしたら
年を越す恐れもあると言われています。
そのような中、昨年は牛肉価格が前年比25%以上値
上がりしました。
これは、日本経済が上向き、牛肉消費が伸びたわけ
ではありません。
原因の一つに牛肉出荷頭数が昨年に比べ62500頭
率に換算して6.3%も減少しました。
今後も素牛減少に伴い、肉用出荷が大幅に減少する
と考えられます。
その中で、牛肉の輸出やふるさと納税による牛肉の
消費、外国人観光客の爆買いならぬ爆食い、元気な
高齢者の牛肉消費等々で価格が上昇したと思われ
ます。
TPP発動後、今の関税38%が16年かけて9%まで下
がる予定になっていますが、その前に日本の牛肉産
業が持ちこたえられるかの方が心配です。
子牛価格が過去最高値を出しながら母牛の更新に
多額の資金が必要となり、廃業を選ぶ生産者が増え
ています。
松永牧場では、子牛の確保の為に今年度は繁殖牛
800頭から1200頭へ増頭し年間1200頭の和牛子牛
を生産します。
酪農部門の㈱メイプル牧場では、毎月借り腹で和牛
や交雑種など100頭の子牛を出産させる計画です。
また来年は新しく酪農団地の計画をしています。
子牛生産から肉牛肥育まで一貫して取り組むことに
よって消費者に安定的に牛肉を提供することが出来
ると考えています。
TPP対策により国内牛肉対策を真剣に考えるべきだ
と思います。
戦わずして負けることのないように!!