「まつなが牛」がシンガポールへ!!

先月、シンガポール伊勢丹で牛肉の試験販売をして来ました。シンガポールには、伊勢丹、高島屋、明治屋が進出しています。日本の農作物については、信頼性が高く、食品売場は日本産農産物があふれ、まるで日本のスーパーに入ったような錯覚になります。魚売り場も、種類が豊富で充実していて、その中でも、にぎり寿司のパック詰めは人気があり、たくさん並べてありました。野菜コーナーは、日本産の野菜が多く、福岡産、宮崎産、熊本産というように産地が表示してあり、価格は日本より20%高く販売されてました。米のコーナーでは、魚沼産コシヒカリや秋田こまちなど日本各地の銘柄米の隣に、ベトナム、タイ、アメリカ、オーストラリア産のコシヒカリが所狭しと並べられていたのには驚きました。日本の牛肉については、美味しさ、柔らかさ、風味等で評価は大変高いが、価格も高いので、消費の80%がアメリカ和牛オーストラリア和牛と表示された牛肉でした。(外国で生産されたものが、“和牛”と表示されているのには、びっくりしました…。)今回は、銘柄牛である「近江牛」「伊賀牛」と松永牧場で育った交雑牛(ホルスタインと和牛のかけあわせで産まれた牛)を販売しました。交雑牛としては、通用しないので「ハーフ牛」と表示し販売しました。シンガポールでも健康志向が強く、脂肪の多い肉を嫌う傾向にあります。価格的に安くて、脂肪の少ない交雑牛は大変好評で、一週間の予定の銘柄牛フェアは、前半3日間でほぼ完売しました。今後、生産履歴等、消費者に安心感を与える販売活動を進めていければ、牛肉の輸出は明るいと思います。

 

       

 

                                              シンガポールでの小売価格                                                       

  和牛 アメリカ和牛 交雑牛
ステーキ 38.8 S$/100g 20.0 S$/100g 17.5 S$/100g
しゃぶしゃぶ 39.8 S$/100g 18.5 S$/100g
焼肉 32.0 S$/100g 18.0 S$/100g